
森山大道写真展
ブエノスアイレス/サンパウロ
会場 | 札幌宮の森美術館 |
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開館時間 | 11:00-19:00 |
休館日 | 火曜日 |
観覧料 | 一般500(400)円 高大生400(300)円 中学生以下無料 ※観覧料()内はリピーター割引、10名様以上の団体割引あり |
後援 | 札幌市 札幌市教育委員会 |
企画 | NPO法人CAPSS |
協力 | 一般財団法人 森山大道写真財団 |
Northernからラテンアメリカへ。今年の冬も森山大道はアツい!
札幌芸術の森美術館で開催される「北海道《最終章》」に合わせ札幌宮の森美術館で開催される「森山大道 ブエノスアイレス/サンパウロ」。2004年から2008年にかけて撮影されたこれらラテンアメリカ有数のメガシティで、森山大道氏はいったい何を見、何を感じたのだろうか。
「ぼくのかつての、憧憬の彼方に在った街、叙事と叙情がクロスする町、心の裡なるブエノスアイレス。」「ぼくは一丁のカメラと共に、ただただ人々の氾濫の中をウロつき廻ってすごした。それは久しぶりに全身の細胞がざわめく経験だった。都市の凄味を肌で感覚したのだ。」
09年に相次いで出版された小型版の写真集に寄せた森山氏の言葉には、初めてのヨーロッパで感じたという、既視感とは違った「濃密な記憶の彼方から呼び覚まされてくる懐かしさ(犬の記憶/終章)」を再び見出すことができる一方、多様な人種と文化を巨大な坩堝となって呑み込んだ異国の圧倒的なエネルギーに対する、戸惑いと興奮がストレートに表現されているようだ。
短期間の撮影行で、森山大道氏はいったい何を見、何を感じたのだろうか。ポルテーニャの虚ろな瞳、匂い立つ熱情のタンゴ、懐かしむ間もなく聖市の闇へと吸い込まれて行く人、人、人。そこには確かに路上のハンター、DAIDO MORIYAMAが立っていた。
森山大道 Daido Moriyama
1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て63年フリーのカメラマンとなる。67年 日本写真批評家協会賞新人賞を受賞。68年 写真集「にっぽん劇場写真帖」、72年 写真集「写真よさようなら」、82年 写真集「光と影」、93年 写真集「Daido hysteric」、08年 写真集「北海道」など代表作多数。海外ではサンフランシスコ近代美術館、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、カルティエ財団現代美術館(パリ)などで個展開催。国内では島根県立美術館、釧路芸術館、東京都写真美術館などで個展を開催。07年よりヨーロッパ各地を巡回する「森山大道回顧展 1965 – 現在」展を開催。「森山大道写真展〈北海道―序章〉」を札幌はじめ道内各地で開催。写真集「NORTHERN」発表。写真集「北海道」が写真の会賞を受賞。10年「森山大道写真展〈北海道―第2章/展開〉」を東川文化ギャラリー、札幌宮の森美術館、小樽運河プラザ、市立小樽文学館、札幌パルコで開催。写真集「NORTHERN 2」発表。2011年には国立国際美術館(大阪)で大規模な展覧会予定されている。