
イジス写真展
シャガールを撮った写真家・イジス
―解き明かされた創造神話―
〈企画展〉
シャガールのポートレートを撮影したイジスは、1930年に画家を夢見て出身地リトアニアからパリへ渡りました。しかし、1940年代からは写真家として制作活動を始め、その才能を発揮します。50年代にはブラッサイ、カルティエ=ブレッソン、ドアノーらと並びフランスを代表する写真家として高い評価を獲得しています。とりわけ詩人をはじめ他分野の芸術家とのコラボレーションに長け、互いの創造性を開花させた作品を鋭い感覚で編集した写真集が注目を集めました。
イジスは1949年に雑誌の取材を通じてシャガールと出会います。それから約20年間、写真家としては唯一人シャガールの制作の様子やプライベートな素顔を撮影し続けました。そのファインダーには大芸術家が繰り広げる創造とその過程の全てが映し出されたのです。
本展は、北海道立近代美術館で開催される「シャガール展」と連動して企画、開催されるもので、貴重なシャガールの創造過程と、芸術家の知られざる素顔を活写した写真家イジスの世界を北海道で初めて紹介します。